パーソナルアシスタント町田
vol.92 2018.1 発行

~ 転倒について  ~資料作成 草野 裕子

★転倒とは?

  • 自分の意思とは関係なく、足底以外の身体の一部が地面と接触することを言います。
    原因は様々ですが、2本足で歩行する人間にとって、立った位置からの「転倒」は避けることの出来ない宿命とも言えます。
    誰にでも簡単に起こりうる事故であり、場合によっては死亡する可能性もあります。
  • 転倒災害は最も多い労働災害です。
    休業4日以上の労働災害、約12万件のうち、転倒災害は 約2.6万件と最も多く発生しています。また、転倒災害による休業期間は約6割が1か月以上となっています。

★転倒の原因は?

  • 転倒の原因は、身体状況に関連した『内的要因』と、生活環境に関連した『外的要因』に分けられます。

♦内的要因は

  • 体の状態の変化…力が弱くなる、バランスが悪くなる、視野や視力悪化、感覚が鈍くなる
  • 精神・心理面…焦り、不安、緊張、興奮、注意力不足
  • 服薬状況…服用している薬の数といったものなどが含まれます。

♦外的要因は

  • 履物…脱げ易いもの、滑りやすいもの
  • 床の状態…デコボコ(小さい)段差、滑りやすさ
  • 明るさ…夜間などの足元の明るさ
  • 床の障害物…電気コード、カーペットなどの折れ端、滑りやすいマット
    • といったものなどが含まれます。 また、その他に『最近1年以内の転倒の有無』も将来的な転倒を予測するうえで非常に重要となっています。
  • 医療の進歩と環境の整備により高齢者の寿命が長くなるに従い、高齢者の転倒および転倒に伴う骨折や外傷が健康な生活を著しく損い、寿命を縮めることが知られるようになりました。 高年齢者ほど転倒災害のリスクが増加し、55歳以上では 55歳未満の約3倍リスクが増加します。

★転倒災害の特徴

  • 転倒災害は、大きく3種類に分けられます。
  • ♦滑り<主な原因> ・床が滑りやすい素材である。 ・床に水や油が飛散している。・ビニールや紙など、滑りやすい異物が床に落ちている。
    ♦︎つまずき<主な原因> ・床の凹凸や段差がある。 ・床に荷物や商品などが放置されている。
    ♦︎踏み外し<主な原因> ・大きな荷物を抱えるなど、足元が見えない状態で作業している。

★転倒の防止法は?

  • ● 転倒災害を防止することで、安心して作業が行えるようになり、作業効率も上がります。
  • ♦︎転倒災害防止対策のポイント
    ♢4S(整理・整頓・清掃・清潔)
    ・歩行場所に物を放置しない ・床面の汚れ(水、油、粉など) を取り除く
    ・床面の凹凸、段差などの解消
    ♢転倒しにくい作業方法
    ・時間に余裕を持って行動する
    ・滑りやすい場所では小さな歩幅で歩行 ・足元が見えにくい状態で作業しない
    ♢その他の対策
    ・作業に適した靴の着用 ・職場の危険マップの作成による危険情報の共有
    ・転倒危険場所にステッカーなどで注意喚起
    ● 転倒災害防止のためのチェックシート
    □通路、階段、出口に物を放置していませんか?
    □床の水たまりや氷、油、粉類などは放置せず、その都度取り除いていますか?
    □安全に移動できるように十分な明るさ(照度)が確保されていますか?
    □転倒を予防するための教育を行っていますか?
    □作業靴は、作業現場に合った耐滑性があり、かつ丁度良いサイズのものを選んでいますか?
    □ヒヤリハット情報を活用して、転倒しやすい場所の危険マップを作成し、周知していますか?
    □段差のある箇所や滑りやすい場所などに注意を促す標識をつけていますか?
    □ポケットに手を入れたまま歩くことを禁止していますか?
    □ストレッチ体操や転倒予防のための運動を取り入れていますか?
    こちらのチェック表を利用して転倒の防止に役立ててみてください。

★最後に

  • 転倒は何処でも誰にでも起こりうる事故です。
    家の中や勤務先などは、自分や周りの人達で事故が起きにくい環境に整えることは可能です。
    普段の行動も含めて転倒の予防に努めましょう。

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